イチョウ・秋の終わり(と、格好つけつつ真の主役は画材のほう)
~画材~
着色:WINSOR & NEWTON Cotman Water Colours Sketchers' Pocket Box (水彩)
紙:ニューブレダン紙
~感想~
己のサインを見る限り、2018年12月9日に描いたイラスト。
お天気は上々。「今日はイチョウがキレイねぇ・・・」と思うほどに、ご機嫌も上々だったと思しき朝の通勤路。あえて写真には撮らず(美しく撮れないのである)、肉眼というレンズを通して、美しいと感じた記憶だけを頼りに描いた一品。
ゆえに、物理的な陰影などは度外視である。加えて『星の王子さま(サン=テグジュペリ著)』を読み終えたばかりの頃であり、色彩は多分にその影響を受けている。
つまるところ、疲れた日に、ちょっとばかり良いことを思い出すために描いたわけで、それ以上の特筆すべき理由はない。
特筆すべきは着色に使った画材。いつ購入したのかわからないくらい前から、ずっと未使用のまま、部屋の片すみに眠っていた。(買った記憶だけは残っている)
これはスケッチ旅行などに便利な携帯用の固形水彩絵の具であるが、実のところ私はスケッチ旅行などに行く趣味がない。「なぜ買った?」と、本人が一番強くそう思っている。若気の至りである。
全12色。白はあっても黒はなし。赤、青、黄を混ぜて作り出せるからだろう。(ちなみに写真の都合上、黒っぽく見えているのは、藍色だったり焦げ茶色だったり)
秋の終わりのイチョウ並木のおかげで、日の目を見た画材なのである。
by 枝乃